いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その①〜

いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜事前準備編〜
では東京のIT企業に勤める私が青森でのワーケーションを実施の経緯を補助金制度活用の背景と合わせてご説明させていただきました。

こちらの記事では実際に滞在した際の体験内容や私の現地でのリモートワークスケジュールを紹介します。

※今回のワーケーション実施にあたり、総務省が支援する「地域おこし協力隊」の制度を活用し、平成26年度以降、都市圏から本市に移住していただいた地域おこし協力隊員(通称:アオモリアテンダーズ)の方々が宿泊地から各体験プログラム先やリモートワーク施設に送迎等のアテンドをしてくださいました。

【1日目 2/5 日曜日】
東京から夜行バスで10時間!初日は日曜日は地元のスノーフェスにて青森市ソウルフード、棒パンを作りに挑戦

スケジュール

8:30 東京から夜行バスで10時間、JR青森駅に到着
9:00 駅近喫茶「マロン」にてリンゴジャムトーストを堪能
10:00 幸畑「スノーフェスティバル」にて棒パン作り・イベント体験
13:00 ラーメン屋さんでにぼしのラーメン
16:00 かっぱ温泉にて天然温泉に浸かる
17:30  夕食
国際交流ハウスに宿泊

青森県でのワーケーションプログラムの場合、滞在日数や期間については最大5泊6日の期間内であれば自由に選択ができます。旅程表等の細かいやりとりはあったものの、実際にどれくらいリモートワークができる環境が整っているのか、移動や時間はどれくらいかかるのか把握しきれていない部分もあり、初日と翌日月曜日は有給を取得し青森にいきました。

今回プログラム希望期間初日に幸畑団地地区まちづくり協議会が主催する「幸畑ヒルズスノーフェスティバル2023」が開催されるとのことでそのお手伝いとして名物「棒パン」製作に参加をしました。

aomori-join.com

こちらのイベントの開始時刻に合わせて私は夜行バスで東京から青森市に向かい、JR青森駅にてアオモリアテンダーズの方にピックアップしていただき、喫茶「マロン」にて腹ごしらえをしたのちスノーフェス開催地の青森大学に向かいました。

会場到着後は早速子供から大人まで愛される青森市名物「棒パン」係としてひたすら棒パンの生地を竹に巻きつては渡す、巻きつけては渡すを2時間ほどお手伝い。毎度大人気の棒パンは一本100円で販売され、あっという間に用意した200個が完売に。

 
▲棒パンを巻いている様子

地域の方と一緒になって必死に巻いていた2時間はあっという間で、完売してしまったがために私は焼く体験と食べる体験をしておらずといろんな意味で一番心に残る体験でした。(無事棒パンマイスターの称号も獲得しました★)

棒パン作りの役務終了後はスノーフェスで実施されていたコンテンツを体験し、一旦宿にチェックインをしに。道中では人生初の「煮干しラーメン」を食べに。「朝ラー(朝ラーメン)」という言葉があるくらい青森県民は朝にラーメンを食べるケースも少なくないそうで、こってりゴリゴリのラーメンしか知らなかった私にとってはにわかに信じ難かったのですがこのラーメンを食べて「あ、朝ラーありかも」と思いました。(それくらいさっぱりしていて美味しかった)


▲王道の中華麺
(そしてこれ以後私は毎食卵を食べます)

昼食後は滞在先の国際交流ハウスに送迎いただき少し休憩したのちに近くの「天然温泉 かっぱのゆ」にて10時間の夜行バスの疲れを癒しに。
実は青森県は知る人ぞ知る温泉の楽園。サウナ付きの温泉施設をワンコインで楽しめる温泉ラバー・サウナーにとっては最高の旅・リモート先です。

厚生労働省がまとめた調査結果によると、人口10万人あたりの公衆浴場数は「23.7カ所」で全国最多で全国平均は2.9カ所とのこと。さらに20カ所を超えるのは青森県だけだそうです(引用

そして青森の方の移動手段は主に車とのことですが大体みなさん「マイ・お風呂セット」を持ち運んでいて、早朝5時から空いている施設もあるとのことでモーニング温泉後に出社、なんていうライフスタイル人も多いんだとか。
天然温泉に露天風呂・・・全く混み合ってないサウナ施設まで・・・
初日以降私も必ず鞄に簡単な温泉セットを持ち歩いて移動していました。


温泉後は夕食どころに連れて行っていただき初日は終了しました。
※食事は一人でとるでもよし、外食にいくのでもよし、時間が合えば隊員や他の参加者の方と一緒にとるのでもよし...とかなり柔軟に希望にそったプログラムを組んでくださいます。私はせっかくなのでなるべく外食をしたく、隊員さんのお勧めのお店に滞在中は連れて行っていただいていました。

【2日目 2/6 月曜日】
油川の町を散策後は金魚ねぶたづくり体験初挑戦

スケジュール

9:00 国際交流センターにてピックアップ
10:00 油川探訪、地元の協議会長からまちづくりの説明後、エリアを散策
12:00 市民センター内「とまとりあ」で昼食
14:00 金魚ねぶたづくり体験 *地域のまちづくりについて説明
17:00 居酒屋「まる福」
国際交流ハウスに宿泊

2日目は他体験者の方と一緒に行動。この日は体験コンテンツが多く、有給を取得したうえで必要な業務は夜間に実施しました。
私の場合、まとまった体験日を1日設けた上で、他の日程については午前、または午後の時間+夜にワーク時間を取るといったスケジューリングをしたのでこの日はしっかりと体験に集中ができました。

油川エリアに到着後は地元の協議会長の方に案内をしていただきました。1時間ほど神社やお寺をめぐったのち、かの有名な「田酒」を作られている青森市唯一の酒造、「西田酒造」も見学。
私自身日本酒は好きな部類のお酒に入るものの、「田酒」を飲んだことがなく、後日郷土料理体験にていただた際に、あまりの美味しさにお土産としてしっかり2本購入しました。(他にも気に入ったお酒に多数巡り合い、合計7本ほど持ち帰ったためスーツケースの大変なことになりました)

 
▲創青森市唯一の酒蔵「田酒」

エリア巡りの中では地域の抱える課題や雪国ならではの生活環境について実際に歩きながら体験できたこと、ちょうど1時間くらいの体験だったので時間的にもちょうどよく、充実した時間になりました。
昼食は帝国ホテルで修行を経たシェフの作る「煮込みハンバーグ」を食しにセンター内の「とまりあ」というレストランへ。
パスタをつけ麺のようにつけて食べつつ、最後にお茶碗いっぱい分のご飯をリゾットにして肉汁を吸い上げるという炭水化物祭りプレートでがっつり体力をつけ、午後の「金魚ねぶたづくり」に挑みました。

 
▲パスタとご飯ダブルプレート ▲流・融雪溝   (開けっぱなしだとかなり危ない)

午後は幸畑エリアにて講師の方に地域活動について説明してもらいつつ青森の伝統工芸品、金魚ねぶたづくりの体験をしました。
今回は全体工程の墨入れ・ロウ引き・彩色のパートをを体験。墨汁で書いた絵柄をロウでコーティングし、その色を重ねる工程に挑戦。2時間ほど無言で作業をしていたくらいめちゃくちゃ楽しかったのですが、独自性を出そうと色を紫に塗った結果、若干ホラー感が足されてしまい、普通に赤く塗っておくんだったなと後悔しました。

 
▲完成した紫金魚ねぶた ▲墨入れ作業

金魚ねぶや作り終了後は「八甲田山雪中行軍遭難資料館」を訪問し、市の指定史跡天然記念物に指定されている幸畑陸軍墓地にて八甲田山の雪中行軍遭難事件について説明いただきました。世界最大とも言われる山岳遭難事故について大変興味をもった私はその後『八甲田山死の彷徨』(新潮文庫)を読み、またしっかりと来訪したいなと思いました(資料館がちょうど閉館日で中は入れず・・・)名作です。映画がDVDでないと扱われていないのが残念・・・

夕食はアテンダーズ隊長御用達の「ふくまる」にて海産物や青森県の郷土料理のひとつ、生姜味噌おでんをいただき夜は明日のリモートワークに備えて仕事をしてから眠りにつきました・・・


【滞在先の国際交流ハウスについて】
3日目以降はそれまで滞在していた国際交流ハウスをチェックアウトし、もう一つの滞在拠点、石木邸に移動しました。

国際交流ハウスは青森公立大学施設内にあり、国際交流・学術文化的な交流事業で大学を訪れる方のための宿泊施設だそうです。長期滞在者も多いことから、各部屋にはお風呂、トイレ、キッチンスペースが完備されているちょっとした学生寮の一部屋でした。

※私が泊まった部屋には別途ルームが3つもあったのでかなり大人数対応ができるようです・・・そしてカメムシがいる。

  
※こちらのプログラムは5泊6日の滞在を上限としており、うち石木邸は2泊まで泊まることができます(いずれの施設も宿泊費無料)

NEXT: いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その②〜