いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その③〜

いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その③〜
では東京のIT企業に勤める私が「冬のアオモリ・ワーケーション体験モニター」に応募し、青森でのワーケーションをするに至った経緯を補助金制度活用の背景合わせてご説明させていただきました。

いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その③〜
こちらの記事では最終日の様子を紹介します。

【5日目 2/8金】
コワーキングスペースSeven C's利用!青森駅周辺散策

最終日の5日目はチェックアウトから15:00の新幹線まで青森駅周辺を行動拠点とし、体験中利用可能なコワーキングスペースSeven C'sにて午前中はワーク、午後は市内を散策しながらお昼を食べつつ街中の温泉に行きました。

 
▲Seven C'sのフリースペースにて作業。mtg等は可能なものの個室等はないので注意が必要です。

 
▲名物「青森のっけ丼」を楽しめる青森魚菜センターで刺身を購入し、近くのつけ麺屋さんでハマってしまった、煮干しつけ麺を。写真はないのですが、駅前唯一の天然温泉こと「まちなか温泉」にも行き、あっというまに新幹線の3時に。

青森駅から新幹線の通る新青森駅までもちろん電車での移動も可能ですが、新青森まで送迎いただき、最後の挨拶をしたのち、重すぎるスーツケースを抱え無事新幹線に乗車。新幹線の中ではリモートワーク専用号車にてワークし、気づけば東京に到着していました。

最後に

ふりかえってみればかなり勢いで参加することとなった「冬のアオモリ・ワーケーション体験モニター」でしたが、こちらの制度を利用することでかなり解像度高く青森で仕事をする自分の人生を体験/体感できました。

私自信をはじめとし、本体験プログラムには「ワーケーション 青森」といったワードを、検索サイトに打ち込んだことをきっかけに参加される方も少なくはないかと思います。つまり前提は今居住している地での仕事があり、「仕事」が人生のプライオリティーの中で比較的高い人が集まるように思います。そのような人にとって、自分のワークスタイルと合う合わないを判断するきかっけに、またはその優先順位を変えてまで青森に拠点を移したい、と思えるきっかけになり得る街との出会い、人との出会い、自分との出会い、考え方との出会いを本プログラムではしっかり体験できると思います。
そしてそれはアテンダーズの皆様をはじめとする、とても多くの方の時間や労力、気遣いがあって成り立つものであることを理解のうえ、自分と青森での生活にしっかり目を向ける覚悟をもって、ぜひ「冬のアオモリ・ワーケーション体験モニター」に参加していただきたなと勝手ながら思った次第です。

私がそうであったように、人生に新たな楔を打ち込んでくれるような、そんな時間になることを心より願っています。

終.

 

 
▲購入した刺身、重すぎたスーツケースの要因


ここまで長々と書いてしまったのですが一番伝えたかった、
・防水シャカシャカパンツはあったほうがいい
・防水のスノーシューズはマスト
・カイロはそんなにたくさんいらない
という情報を入れるタイミングを失ったのでこちらに備忘録的に。

いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その②〜

いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜事前準備編〜
では東京のIT企業に勤める私が「冬のアオモリ・ワーケーション体験モニター」に応募し、青森でのワーケーションをするに至った経緯を補助金制度活用の背景合わせてご説明させていただきました。

いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その②〜
こちらの記事ではリモートワークメインの後半の2日間の様子を紹介します。

【3日目 2/7 火曜日】
安藤忠雄建築の国際芸術センター視察、玄関先で温泉卵が作れる古民家「石木邸」に滞在。WIFIが高速な最強リモート空間?!

スケジュール
8:00~リモートワーク
9:10~ 国際交流ハウスチェックアウト

9:30~ 青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)施設説明
12:00~ アプリコットにて久慈良餅パフェ、リモートワーク
(移動中リモートワーク)
14:00~ 青森中央学院大学 教員・地域連携課職員の方との交流・意見交換会
(移動中リモートワーク)
18:00~ ゆ〜さ温泉・夕食にラーメン
20:00~ リモートワーク
石木邸にて宿泊

国際交流ハウスがある青森公立大学の敷地内には「青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)」もあり、2001年より国内外のアーティストを招聘し、一定期間滞在しながら創作活動を行うアーティスト・イン・レジデンス・プログラムを中心事業とした施設運営を行っているそうです。

現在青森では、県内にある5つの美術館やアートセンターが青森のアートの魅力を国内外に発信する「AOMORI GOKAN 5館連携プロジェクト」を推進しており、その一つの拠点として本施設も位置付けられています。私自身青森を選択するにあたり「芸術×まちづくり」に対する興味関心からぜひ訪れてみたいと思いが強く、冬場は展示等は行っていないため基本的にギャラリー等は見れないものの、アテンダーズの皆様に調整いただき、特別に施設のご案内をしていただきました。

 
▲ギャラリーの様子    ▲屋外ステージを備えた馬蹄型の展示棟

安藤忠雄による建築。建物を森に埋没させる「見えない建築」がテーマで創作棟、宿泊棟、展示棟の3棟から構成されているそうです。建物は本当に感動しました。ぜひ展示会実施時に訪れたい。

施設内をご案内いただいたあとは石木邸に向かいました。ちなみにこの日は移動時間も多かったため、移動中や移動先での隙間時間に仕事をしていました。


▲担当いただいたアテンダーズの方の車に電源設備が完備してありフル活用しました

石木邸は浅虫温泉街の中にある築100年以上の古民家改修した移住体験施設で本モニター事業参加者の宿泊施設として利用されています。こちらの宿泊上限日数は最大2泊まで。それ以上滞在したい場合は国際交流ハウスでの滞在となります。(1組単位なので1人で参加される場合はそこも踏まえて検討してみてくださいね)
キッチンには料理道具が完備されているほか、温泉街ということでお風呂には温泉がひかれており、熱々の温泉をいつでも楽しむことができます。
そしてなによりも、玄関から徒歩10歩のところに「浅虫源泉・温泉たまご場」があり、なんと温泉卵が作れます。スーパーで買ってきた卵を入れること17分、温泉の塩分がしっかりと白身にだけにしみ込んだ熱々の温玉がいただけます(作っている間は古民家に帰ってもよし、隣の足湯場で足湯をしてもよし)

また、1階の応接間がコワーキングスペースにリノベーションしされており、高速Wi-Fiもあります。モニターもありますが私が滞在した際は変換ケーブルはないとのことだったのでMacユーザーで必要な場合は要準備です。

 
▲石木邸リモートワークの様子

石木邸でリモートワーク後は近くの古民家カフェ「apricot」に。こちらの建物も築100年ので以前は旅館だったそうです。

  
▲旅館の風情感じられる内観とファーニチャーの数々。温玉のせキーマカレーは絶品でした。ついデザートに浅虫名物久慈良餅パフェもいただきました。

しっかり腹ごしらえをしたあとは青森中央学院大学にて教員の方や地域連携課職員の方との交流・意見交換会に参加しました。他のワーケーションプログラム参加者の方も交えて2時間ほど「まちづくり」「関係人口」「シビックプライド」といったキーワードを切り口に様々な議論を交わしました。
青森含め、地方都市の多くで聞かれがちな「ここには何もない」というフレーズについて、その言葉が意味するところの社会的背景や教育上の課題、もとより刷り込まれている先入観について、参加されている大学教員の立場から、移住者のアテンダーズの方から、行政の方からと視点を変えて議論できたことは今まで青森市内の「あるもの」を最大にプレゼンされてきた私にとってはハッとさせられる時間でした。


▲交流会の様子
交流会終了後は石木邸に送迎いただき、温泉街に泊まっているということで、せっかくなので徒歩5分のところにある道の駅の「ゆ~さ浅虫」温泉に。この道の駅の目玉でもある展望浴場「はだか湯」は5F にあり、プチ高層温泉ということで昼の時間は陸奥湾や湯の島を眺めながら入浴ができます。

※もちろん温泉街ということで浅虫エリアには旅館の温泉に宿泊者以外も入ることができる施設が多いのですが、対象時間が夕方頃までが多く、しっかり計画して行かれることをお勧めします!(それぞれの場所や時間については石木邸内にて詳細記載したパンフレットがありますのでご参考に)

夕飯には頑なに取材を断るで有名(だそう)な「やっちゃん食堂」にて辛味噌ラーメンをいただきました。


▲風呂上りの瓶ビールとともに・・・

【4日目 2/8 水曜日】
リモートワークの合間に青森県立美術館へ。夜は石木邸にて絶品郷土料理の数々を。

スケジュール
9:30~青森県立美術館来訪
12:00~ リモートワーク
18:30~石木邸にて郷土料理体験、浅虫まちづくり協議会の方々との談義・交流会

4日目は打ち合わせをまとまった時間にとるべく昼間の時間はリモートワーク中心の日に。そのため、この日は朝の時間を使って念願の青森県立美術館に行きました。
建物は隣の「三内丸山縄文遺跡」の発掘現場から着想をえて設計されたそうで、「ホワイトキューブ」の展示室と「土」の展示室が混在しています。
収蔵作品の多くは郷土の美術作家による作品は多く、とりわけ奈良美智の「あおもり犬」(雪に埋もれたver)を平日午前中人気の少ない中でじっくり観賞できたのはテンションがあがりました。
館内にはカフェ「4匹の猫」があり、ピックアップの時間まで仕事をしつつ作品の余韻に浸ることができました。
「三内丸山縄文遺跡」見学も体験プログラムの選択肢としてありました!)

    
▲雪をかぶった「あおもり犬」

石木邸帰宅後は夜の会まで仕事を進めつつ温泉卵を食べつつ、夕飯時にヒーローのごとく現れたアテンダーズの方々が気づいた頃には青森の郷土料理の数々を机に並べていらして私はすっかり青森県ソウルフードせんべい汁等々に胃袋をつかまされて4日目が終了していました。
駆けつけてくださった浅虫まちづくり協議会の方々ともお酒を片手にじっくりとお話しをすることができ、3日目の交流会とはまた違った温度感でお話しを伺えました。

 

※ちなみにてっきり体験会というのは料理をする側だと思っていたのですが私自身せんべい汁の「せんべいを割って入れる係」しかやっていないのであの美味しい品の数々が何をどうしたら作れるのか次回はぜひ知りたいです。

NEXT最終日! 
いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その③〜

 

いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その①〜

いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜事前準備編〜
では東京のIT企業に勤める私が青森でのワーケーションを実施の経緯を補助金制度活用の背景と合わせてご説明させていただきました。

こちらの記事では実際に滞在した際の体験内容や私の現地でのリモートワークスケジュールを紹介します。

※今回のワーケーション実施にあたり、総務省が支援する「地域おこし協力隊」の制度を活用し、平成26年度以降、都市圏から本市に移住していただいた地域おこし協力隊員(通称:アオモリアテンダーズ)の方々が宿泊地から各体験プログラム先やリモートワーク施設に送迎等のアテンドをしてくださいました。

【1日目 2/5 日曜日】
東京から夜行バスで10時間!初日は日曜日は地元のスノーフェスにて青森市ソウルフード、棒パンを作りに挑戦

スケジュール

8:30 東京から夜行バスで10時間、JR青森駅に到着
9:00 駅近喫茶「マロン」にてリンゴジャムトーストを堪能
10:00 幸畑「スノーフェスティバル」にて棒パン作り・イベント体験
13:00 ラーメン屋さんでにぼしのラーメン
16:00 かっぱ温泉にて天然温泉に浸かる
17:30  夕食
国際交流ハウスに宿泊

青森県でのワーケーションプログラムの場合、滞在日数や期間については最大5泊6日の期間内であれば自由に選択ができます。旅程表等の細かいやりとりはあったものの、実際にどれくらいリモートワークができる環境が整っているのか、移動や時間はどれくらいかかるのか把握しきれていない部分もあり、初日と翌日月曜日は有給を取得し青森にいきました。

今回プログラム希望期間初日に幸畑団地地区まちづくり協議会が主催する「幸畑ヒルズスノーフェスティバル2023」が開催されるとのことでそのお手伝いとして名物「棒パン」製作に参加をしました。

aomori-join.com

こちらのイベントの開始時刻に合わせて私は夜行バスで東京から青森市に向かい、JR青森駅にてアオモリアテンダーズの方にピックアップしていただき、喫茶「マロン」にて腹ごしらえをしたのちスノーフェス開催地の青森大学に向かいました。

会場到着後は早速子供から大人まで愛される青森市名物「棒パン」係としてひたすら棒パンの生地を竹に巻きつては渡す、巻きつけては渡すを2時間ほどお手伝い。毎度大人気の棒パンは一本100円で販売され、あっという間に用意した200個が完売に。

 
▲棒パンを巻いている様子

地域の方と一緒になって必死に巻いていた2時間はあっという間で、完売してしまったがために私は焼く体験と食べる体験をしておらずといろんな意味で一番心に残る体験でした。(無事棒パンマイスターの称号も獲得しました★)

棒パン作りの役務終了後はスノーフェスで実施されていたコンテンツを体験し、一旦宿にチェックインをしに。道中では人生初の「煮干しラーメン」を食べに。「朝ラー(朝ラーメン)」という言葉があるくらい青森県民は朝にラーメンを食べるケースも少なくないそうで、こってりゴリゴリのラーメンしか知らなかった私にとってはにわかに信じ難かったのですがこのラーメンを食べて「あ、朝ラーありかも」と思いました。(それくらいさっぱりしていて美味しかった)


▲王道の中華麺
(そしてこれ以後私は毎食卵を食べます)

昼食後は滞在先の国際交流ハウスに送迎いただき少し休憩したのちに近くの「天然温泉 かっぱのゆ」にて10時間の夜行バスの疲れを癒しに。
実は青森県は知る人ぞ知る温泉の楽園。サウナ付きの温泉施設をワンコインで楽しめる温泉ラバー・サウナーにとっては最高の旅・リモート先です。

厚生労働省がまとめた調査結果によると、人口10万人あたりの公衆浴場数は「23.7カ所」で全国最多で全国平均は2.9カ所とのこと。さらに20カ所を超えるのは青森県だけだそうです(引用

そして青森の方の移動手段は主に車とのことですが大体みなさん「マイ・お風呂セット」を持ち運んでいて、早朝5時から空いている施設もあるとのことでモーニング温泉後に出社、なんていうライフスタイル人も多いんだとか。
天然温泉に露天風呂・・・全く混み合ってないサウナ施設まで・・・
初日以降私も必ず鞄に簡単な温泉セットを持ち歩いて移動していました。


温泉後は夕食どころに連れて行っていただき初日は終了しました。
※食事は一人でとるでもよし、外食にいくのでもよし、時間が合えば隊員や他の参加者の方と一緒にとるのでもよし...とかなり柔軟に希望にそったプログラムを組んでくださいます。私はせっかくなのでなるべく外食をしたく、隊員さんのお勧めのお店に滞在中は連れて行っていただいていました。

【2日目 2/6 月曜日】
油川の町を散策後は金魚ねぶたづくり体験初挑戦

スケジュール

9:00 国際交流センターにてピックアップ
10:00 油川探訪、地元の協議会長からまちづくりの説明後、エリアを散策
12:00 市民センター内「とまとりあ」で昼食
14:00 金魚ねぶたづくり体験 *地域のまちづくりについて説明
17:00 居酒屋「まる福」
国際交流ハウスに宿泊

2日目は他体験者の方と一緒に行動。この日は体験コンテンツが多く、有給を取得したうえで必要な業務は夜間に実施しました。
私の場合、まとまった体験日を1日設けた上で、他の日程については午前、または午後の時間+夜にワーク時間を取るといったスケジューリングをしたのでこの日はしっかりと体験に集中ができました。

油川エリアに到着後は地元の協議会長の方に案内をしていただきました。1時間ほど神社やお寺をめぐったのち、かの有名な「田酒」を作られている青森市唯一の酒造、「西田酒造」も見学。
私自身日本酒は好きな部類のお酒に入るものの、「田酒」を飲んだことがなく、後日郷土料理体験にていただた際に、あまりの美味しさにお土産としてしっかり2本購入しました。(他にも気に入ったお酒に多数巡り合い、合計7本ほど持ち帰ったためスーツケースの大変なことになりました)

 
▲創青森市唯一の酒蔵「田酒」

エリア巡りの中では地域の抱える課題や雪国ならではの生活環境について実際に歩きながら体験できたこと、ちょうど1時間くらいの体験だったので時間的にもちょうどよく、充実した時間になりました。
昼食は帝国ホテルで修行を経たシェフの作る「煮込みハンバーグ」を食しにセンター内の「とまりあ」というレストランへ。
パスタをつけ麺のようにつけて食べつつ、最後にお茶碗いっぱい分のご飯をリゾットにして肉汁を吸い上げるという炭水化物祭りプレートでがっつり体力をつけ、午後の「金魚ねぶたづくり」に挑みました。

 
▲パスタとご飯ダブルプレート ▲流・融雪溝   (開けっぱなしだとかなり危ない)

午後は幸畑エリアにて講師の方に地域活動について説明してもらいつつ青森の伝統工芸品、金魚ねぶたづくりの体験をしました。
今回は全体工程の墨入れ・ロウ引き・彩色のパートをを体験。墨汁で書いた絵柄をロウでコーティングし、その色を重ねる工程に挑戦。2時間ほど無言で作業をしていたくらいめちゃくちゃ楽しかったのですが、独自性を出そうと色を紫に塗った結果、若干ホラー感が足されてしまい、普通に赤く塗っておくんだったなと後悔しました。

 
▲完成した紫金魚ねぶた ▲墨入れ作業

金魚ねぶや作り終了後は「八甲田山雪中行軍遭難資料館」を訪問し、市の指定史跡天然記念物に指定されている幸畑陸軍墓地にて八甲田山の雪中行軍遭難事件について説明いただきました。世界最大とも言われる山岳遭難事故について大変興味をもった私はその後『八甲田山死の彷徨』(新潮文庫)を読み、またしっかりと来訪したいなと思いました(資料館がちょうど閉館日で中は入れず・・・)名作です。映画がDVDでないと扱われていないのが残念・・・

夕食はアテンダーズ隊長御用達の「ふくまる」にて海産物や青森県の郷土料理のひとつ、生姜味噌おでんをいただき夜は明日のリモートワークに備えて仕事をしてから眠りにつきました・・・


【滞在先の国際交流ハウスについて】
3日目以降はそれまで滞在していた国際交流ハウスをチェックアウトし、もう一つの滞在拠点、石木邸に移動しました。

国際交流ハウスは青森公立大学施設内にあり、国際交流・学術文化的な交流事業で大学を訪れる方のための宿泊施設だそうです。長期滞在者も多いことから、各部屋にはお風呂、トイレ、キッチンスペースが完備されているちょっとした学生寮の一部屋でした。

※私が泊まった部屋には別途ルームが3つもあったのでかなり大人数対応ができるようです・・・そしてカメムシがいる。

  
※こちらのプログラムは5泊6日の滞在を上限としており、うち石木邸は2泊まで泊まることができます(いずれの施設も宿泊費無料)

NEXT: いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その②〜



 

いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜事前準備編〜

2023年、2月上旬の1週間弱、青森県青森市を拠点としている「冬のアオモリ・ワーケーション体験モニター」に参加した体験記です。


目次

寄稿者プロフィール

・東京のIT企業に勤務する26歳女
・リモートワーク:出社の割合は3:2(そのときのプロジェクトにもよる)
・ワーケーション実施経験なし
・青森経験なし

今話題のワーケーションって?

ワーケーションとは「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた造語で、「ワーク」が前提にありつつ、観光地や休暇先での余暇「バケーション」を楽しむ、まさにコロナ渦によってリモートワークが加速化し、その中でひとつのスタイルとして体型だった働き方のスタイルを称します。

www.jtbbwt.com

もちろんコロナ前もこういった働き方を行っていた人もいるかと思いますが、近年の「ワーケーション」は積極的な姿勢からというよりも、「長時間在宅での仕事がメンタル的にきつい」「気分転換がしたい」といった負の感情から脱却を目的としてなされているケースが多いように思います。

私自身も2021年に新卒で入社したため、リモートワーク化での社会人生活をスタートし、
・仕事自体には慣れてはいるものの少し味気なさを感じていたモヤモヤ期だったこと、
・受け持っているプロジェクトも落ち着いたこともあり、思い切っててワーケーションを試してみようと思い立ちました。

なぜ青森へ?〜ワーケーション補助金制度〜

行先を決めるにあたり、どこか特定の県に行きたいという強い気持ちはなかったため、数あるワーケーション制度のうち、補助金制度」のあるプログラムに絞って探していきました。

※ワーケーション制度は地方創生を目的に取り組まれており、交通費や現地での滞在費用の負担だけでなく地域交流等のイベントをセッティングしてくれる自治体も。モニターとしてアンケートに回答したり取材を受けることにより実質無料でワーケーションができる場合もあります。

それこそ私の場合Google検索にて「ワーケーション 補助金と調べ、行き着いたキュレーションサイトから自治体のHPにて詳細を確認するといったやり方で情報を集めていきました。

u-boku.com

そこからさらに・・・・

・もともと移住に興味があったので移住を促進するプログラム
・地域の人との交流がしたい
・交通費の支給があると嬉しい
・芸術には関心があるのでゆるっと関われると嬉しい

といった要件項目を精査し、最終的に青森県青森市を拠点としたワーケーションモニター事業に参加することに。
(現在は募集を終了していますが追加募集等はこちらのサイトから確認できるかと)

www.city.aomori.aomori.jp

決めたのは1月中旬、2月上旬での体験を希望していたのですぐに担当者の方にメールにて希望及び希望日程の送付をし、無事参加が決定しました。

ワーケーション参加決定から初日まで

アオモリワーケーションモニター事業の参加条件についてはざっくりこんな感じでした。

<参加条件>

  • 県外の居住者限定
  • 青森県への移住を検討しているまたは青森県への移住に興味を持っている
  • 5泊6日を上限で宿泊費は無料
  • 交通費は指定の駅や拠点から1.7万円まで支給(※東京からの場合片道の新幹線分)

<滞在中の条件>

<滞在中の任意条件>

<参加後>

  • 体験終了後1週間以内に、指定の様式でアンケートに回答
  • 体験後1週間以内に、ワーケーション体験を自身のSNSハッシュタグ「#アオモリワーケーション」をつけて投稿

これらの条件に合意のうえ、メールにてモニターとしての採択の連絡をいただいてから、旅程を組んでいきます。
リモートワークなのに旅程・・・?と驚く方も多いかと思いますが、本プログラムの大目的は青森への移住促進。参加必須のプログラムの中には地域について知るための町歩きや、地域の自治体の方を交えた交流会等のオプションもあり、あらかじめセッティングをする必要があります。
希望の体験プログラムの参加日時をワークスタイルに合わせて調整し、日程の中に組みます。実際に旅程が決まるまで4〜5回ほどやりとりをさせていただきました。

<私のざっくり旅程表>

■交通手段
・行き:東京→青森駅夜行バス(10時間)
・帰り:新青森駅→東京新幹線(4時間)
■現地滞在宿泊施設
青森公立大学国際交流ハウス(青森市大字合子沢字山崎153-4)2泊
浅虫移住体験施設「石木邸」(青森市大字浅虫字内野1-2)2泊

■参加したプログラム

・地域自治体が実施するスノーフェスのお手伝い(幸畑エリア・2h)
・地域協議会によるまちづくりの取り組みに関する説明、町歩き(油川エリア・2h)
・金魚ねぶたづくり体験(幸畑エリア・3h)
・国際芸術センターの取り組み紹介(国際芸術センター内・1h)
青森中央学院大学職員との意見交換会(3h)
・郷土料理体験・まちづくり談義・交流会(浅虫エリア・4h)
・ねぶたの家ワ・ラッセ、A-FACTORY(安方エリア・1h)
青森県立美術館(安田近野エリア2h)

 

旅程表

この工程を見るとリモートワークする時間はあるのか?といった疑問を持たれるかと思いますが、結論【可能】です。

私の場合、基本的に10時〜17時は会議や業務連絡に対応できる体制を基本とし、参加が決まったコンテンツの隙間時間に会議等の時間を集約し、すきま時間や移動時間を使って連絡や資料作成をしていました。

各オプションの実施拠点へは基本的に車にて送迎いただきます。移動にあたり大体20〜30分ほどの移動時間を基本としているので社内・社外会議が多い場合は会議時間の集約や事前にチームに状況共有をしたうえで、夜の時間などに作業するといった調整が必要かと思います。私の場合初日は日曜日と有給を取得した翌日の月曜日にコンテンツは集約し、残りの3日間でワークと体験の時間をやりくりしていました。

とはいえ私の担当PJが落ち着いたタイミングでの参加させていただいたので時間的な融通は聞きやすかったのと、車での作業等ができる体質のため、体験もワークも充実することができたように思います。

他体験者の中にはみっちり日中はワーク!夜のコンテンツに参加!というケースもあるようですが、地域の方の交流や町歩きなどは日中になるので地域の方との交流を主たる体験コンテンツにしたい場合は、仕事との調整が重要になってくるかと思います。

NEXT: 充実の滞在編その①〜③

いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜事前準備編〜
いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その①〜
いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その②〜
いざ冬の青森でワーケーション!4泊5日体験記〜充実の滞在編その③〜